ひきこもごも

漢字にすると「悲喜交交」。ひらがなだとかわいらしいのに漢字だと重苦しい雰囲気を出しちゃう。でもそういうところがいいなぁと思ってます。

「ジビエ料理アンザイ@目白」でイノシシのフルコース!正しく調理すれば全然臭くないよ!

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目白の住宅街にひっそりと佇むジビエ料理のお店「アンザイ」
 
店主が自ら狩ったイノシシのお肉を大満足に食べられるお店。
一軒家を店舗にしているため、キャパシティーの問題で一日一組しか予約を受けていないそう。
 
お店の中に色々と気になるものが…。

 

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狩猟のときに身につけるベスト。
 

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ランボーみたいなやつ。と空の薬莢。

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狩猟してる人と狩猟に興味のある人が出会う場所。らしい。 

 

で、気になる料理はというと… 

まずはビール
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ちょっとしか写ってないけど、いろんなクラフト缶ビールから好きなものを選べるシステム。
 
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わたしはホワイトエールが好きなので水曜日のネコをチョイス。
 
お通し
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静岡県産の次郎柿の干し柿、トマト、鴨そぼろ乗せ冷奴。
 
突如テーブルに置かれたイノシシのひき肉。
店主は焦らすのがお好きということで、しばらくこれを眺めながらビールをちびちび。
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からのー
混ぜて
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丸めて
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焼く!まさかのたこ焼き器!
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しばらくすると肉汁じゅわー
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ひっくり返して、しばし待機。
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ころころころころ…
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お肉入刀!
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やっと食べられる…と思いきや、ここからさらに焼くように店主からの指示。まだ焦らす!
 
鹿の肉はレアでも食べられるけど、猪の肉はちゃんと火を通さないと食べちゃだめなんだって!
 
そしてようやく焼き上がり!
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にんにく醤油、しょうが醤油、わさび醤油、プラス店主のサービスでたこ焼き器を使ってワイン醤油も作ってくれた。
んー。どのタレも甲乙つけがたく、お肉はジューシーで超うまい!
あまりの美味しさに一瞬でたこ焼き器からお肉が姿を消したのでした。
 
次の料理は鍋。
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お肉どーん!&蓋が閉まらないくらい野菜ときのこてんこ盛り!
 
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にんじんが豚?(心の目で見れば猪)型に切られている、かわいい盛り付け。
 
お鍋はここからじーっくり煮込むので、のそ間に二品。
 
 
イノシシ焼き
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脂が甘くておいしい。
 
 
イノシシの肝
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赤ワインとばっちり合う濃厚なお味。
 
 
そんなこんなしてるうちに鍋の出来上がり。蓋ちゃんと閉まってる。
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ぱっかーん
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一般的に牡丹鍋というと味噌味が多いけど、ここはすき焼き風の味。
臭みがない肉を使っているからこそできる味付け。
「アンザイ」さんでは獲ってすぐ血抜きをして熟成した肉を使用しているから、臭みがないんだそうな。
 
そしてここでまた店主の焦らしプレイ。
猪の肉は煮込むほどに肉も脂も柔らかくなるので、序盤に食べていいのはきのこと野菜のみ。
肉は食べてもいいけど1〜2切れ限定。
とのこと。
くーっ。どこまでも焦らす!
 
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こちらが焦らすの大好き店主のアンザイさん。笑ってる。
(Sっ気はありますがすごく優しい良い方です)
 
 
で、しばらく待ってから食べたお肉の味はというと…
 
もう、絶品。
最初に食べた肉はなんだったんだというくらい、格段にやわらかくなっている。
脂も最初はしゃくしゃくとした食感だったのに、口に入れた途端にとけるくらいのやわらかさ。
柔らかい豚肉に牛の脂のうまみをプラスした感じ。(例え下手)
みりん、だし、猪の脂の旨味三重奏が、すき焼き風のタレに超あう。
生卵もでてくるので、絡ませて食べるのがまた美味い。

店主の言うことを聞いて良かったと思い知るのでありました。
 
「猪の肉は火を通すと一度硬くなってから、やわらかくなる」と店主。
固形燃料の一人鍋で出てくる牡丹鍋もあるけど、あれだとやわらかくなる前に火が消えてしまうので硬いまま食べることに…。
 
猪の脂のうまみの秘密は、猪の生態。
冬眠をしないため、越冬できるように木の実を食べて養分を蓄えている。
ということで冬の猪が一番美味しいんだって。
 
ちなみにこのお店はお酒の種類も豊富で、押入れの中にはこんな感じでお酒が眠っておりました。
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ワインは2階に別の保管スペースがあって、もっと量があるそうな。
赤白や味の好みを伝えると、合うワインを出してくれるので、我らの会合では気づけばワインが3本が空いていた。
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最初は北海道三笠市・TAKIZAWA WINERYの白ワイン
 
 
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志賀高原南山麓・小布施ワイナリーの白ワイン(だったと思う…)
 
 
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肝と一緒に飲んだ赤ワイン。こちらも小布施ワイナリーのもの。
 
 
「アンザイ」さんでは、これからの季節は鴨がメニューに登場するらしいので、今度は鴨を食べに行きたいなー!
 
ちなみに予約の最低人数は4名から。
最大は14〜5名までOKとのこと。
 
獣の肉が苦手と思っている人にこそ行ってほしいジビエのお店「アンザイ」
超おすすめ。