どうしたら猫と暮らせるか本気出して考えた
何はともあれ猫が好き。
「犬派?猫派?」なんて質問には、犬の「い」の字のあたりで「猫」って答えちゃうくらいに。
猫はとにかくフォルムがいい。美しい。
しなやかで、やわらかくて、いい匂いがする。
中でも黒猫は別格だ。
黒猫って全身がくまなく真っ黒な固体はほとんど存在しなくて、どこかしらに白い毛が混ざってしまうんだって。
その不完全さも含めて黒猫は最高。
だから毎年、表向きなヤツとは別に「猫と二人で暮らす」という裏目標を立ててる。
そんな話をしたら、「二人暮らし+猫?一人と猫なら一人と一匹暮らしじゃない?」なんて聞かれた。どうでもいい。クソどうでもいい。
いつもぼんやりした願望としてしかとらえていなかった「猫と二人暮らし」。
実際どうやったら実現可能なのか、真面目に考えてみた。
目標達成のためには、現実的なアクションに分解して、一つずつクリアしていくのが最善策だって自己啓発書はいつだって語っているからね。
★賃貸にするか分譲にするか問題
・賃貸の場合
まずはペット可の物件であることが絶対条件だ。
ただし、犬も可だと鳴き声が気になる可能性がある。
あとはお散歩なんかに出くわすのも少々面倒。
ゆえに「ペット可※ただし犬は除く」物件でなければならない。
犬以外の動物の実害はちょっと想像がつかないので、いったん犬のみ除外ということにする。
あとは猫ってやつは壁やらなんやらをガリガリとやってしまう可愛い憎たらしい動物だから、現状復帰の規定も気になるところ。
ガリガリされる想定で、最初に「敷金から一定額を返す」って条件が設定されているとありがたいね。明瞭会計がいい。
もしくは壁がコンクリートってのもありかな。寒いかな。
なんにせよ、条件が厳しくて普通に一人で住む家を探すのとは比べ物にならいほど探すのが大変そうだ。
・分譲の場合
買ってしまえば現状復帰の心配はない。
ただし、猫と暮らす前提なので、家の中はボロボロになることが想定され、そうなると万一貸そうと思い立っても、借りたいと思う人は見つからないかもね。貸す前に内装を整えるとしたら、その出費を回収するのに何年かかるんだろう。
ペット可にして貸し出せばまだ見つかるかもしれないけど、人のペットに家を荒らされるのは嫌だな。そうなると現状復帰費用を請求することになるだろうから、自分が借りる側だったときの懸念点がブーメランになるわけだ。
★お金問題
・家賃(分譲の場合はローン)
どの街に住むかで必要なお金は大きく変わるね。
今回はあくまで妄想なので、朝日新聞が発表していた住みたい街ランキングを見てみよう。
一位の目黒はハードルが高すぎるな。シングルの家賃相場16.8万ってなんだ。本当にそんな金額の家に住んでる独り身なんているのか。お金分けてくれ。
現実的なラインで2位の荻窪に住むと仮定しよう。シングルの家賃相場8万円。ちょうどいい。
賃貸物件のサイトで、家賃の条件だけ外して今の家を探すときに設定した条件+ペット可で検索してみると、多いサイトは150件くらいの物件が見つかる。しかも安いところだと家賃8万円くらい。シングルの相場と同じやん。
残念ながら犬NGという条件設定はできなかったんだけど。
返金の規定とかは分からないけど、そう非現実的な夢物語でもないのだな。
分譲もシミュレーションしてみようと思ったけど、賃貸がまさかの結末に終わり、調べるモチベーションが消えてしまった。
・猫のための費用
ランニングでかかるのは、エサ代、トイレ代くらいかな。
スポットの費用として、病院代、旅行のときのペットホテル代。
自分で計算するのが面倒で、google先生に聞いてしまったらすぐに教えてくれた。
news.mynavi.jp
ランニングコストはざっくり4,000円/月。
病院とかはざっくり4~5万/年。
もしペットホテルに預けるようなら一泊3~5,000円。
ミニマムでも月1万円弱かかる計算。
・猫そのものの費用
種類にはそんなにこだわりがなく雑種でもいいと思っているから、里親探しとかで見つけるつもり。
欲を言うならベンガルが飼いたいけど。あのトラというかヒョウというかなんともいえない柄がカッコいいんだ。ちょろっと調べてみたら25万円くらい。
エサ代のくだりも総合して考えると、ペットって高級品。
★結論
賃貸暮らしだからどうせ無理だろう、いいなぁペットとの暮らし…。なんて妄想していたけど、一つひとつ考えていったら意外にも実現できそうで驚いた。
一番のネックだと思っていたペット可物件は意外とたくさんあるし、家賃の上乗せがほぼないケースも多いみたい。
ランニングコストも、1万円ならまぁ許容範囲だろう。
手を伸ばせば届いてしまいそうな夢は、急に輝きを失って、「まぁいいか今のままでも」なんて結論にたどり着いてしまった。
夢は夢のまま、手の届かないものとして遠くから眺めていたほうが、憧れの美しい存在でいられたな。