ひきこもごも

漢字にすると「悲喜交交」。ひらがなだとかわいらしいのに漢字だと重苦しい雰囲気を出しちゃう。でもそういうところがいいなぁと思ってます。

今更だけど去年のベスト本について語ってみる

昨年のベスト本は「春にして君を離れ」アガサ・クリスティ

一昨年のベストは「悲しみよこんにちはサガン

結局人は変わらないし、忘れられない後悔を抱えたまま生きてゆくのだ。といった、ほの暗さ大好物なんだと思う。

最近観て、とても好きだ!と思った「ララランド」にしたって、先クール最大にハマっていたドラマ「カルテット」にしたって、

 

どこかにその要素を秘めていると思う。
見かけは違うし、それぞれ好きな理由も異なるけど、根底にあるのは見え隠れする暗さなのだろう。

私はフランツ・カフカが好きだ。
朝起きたらでかい虫になっていたで有名な小説「変身」のカフカ
その他の小説も、訳が分からなかったり、ひたすら暗かったりと、笑っちゃうくらい陽気さを感じない。周りのものすべてをネガティヴにとらえて、評価する対象がなくなると自分の内にネガティヴを見つけ出していく。ネガティヴ探し。
そんなカフカについて分析した「絶望名人カフカの人生論」という本があるんだけど、それを読んでると、あぁ私はまだ大丈夫だ。と元気がでちゃったりする。

カフカ以外に好きな本は

カポーティは画像検索すると頭イカれてそうな顔してて好き。

そもそもティファニーで朝食を」みたいな物語を書いておきながら、「冷血」を書くなんて、どっかおかしくないと出来ない。まぁ「ティファニーで朝食を」もたいがいなんだけど。 


ディストピア小説も好き。物語が醸す絶望感と希望。古典の場合は、当時作者は頭良すぎて変人だと思われていただろうな、というところも含めて好き。

暗いからこそ、幸せを感じられる、的な。
暗闇があるからこそ、光を感じる、的な。
暗い話を読んで、自分はまだ幸せだと思える、的な。
自分で書いていて、本当に気持ち悪ぃし、性格も悪ぃな、と思うけど、暗さを秘めた物語がすきなのは、そういう理由によるところが大きいんだろう。

という、誰の毒にも薬にもならない自己分析。